悪魔(あくま)のカードに描かれているのは、悪魔が一組の男女をしもべとして従えている場面です。 悪魔は甘い言葉で誘惑して人間を堕落させます。しもべとなった男女は、悪魔化して角と尻尾が生えています。
悪魔のカードは、誘惑や堕落を象徴しています。 欲望にとらわれて誘惑に負けてしまった状態です。 堕落には甘美な魅力があり、一度落ちると抜け出ることは難しそうです。 一方で、悪魔には人間に知恵を授ける側面があり、しもべの男女はワインや火の使い方を覚えたことが伺えます。
悪魔のカードの正位置が出た場合には、誘惑に負けてしまいそうな状態と受け取ります。 誘惑とは、不道徳な誘い、あやしい儲け話、自堕落な生活などです。 これらの誘惑にはある種の魅力がありますが、堕落してしまえば後ろめたさを感じて精神的な自由を失うかもしれません。
悪魔のカードの逆位置が出た場合には、誘惑に打ち勝って不自由な状態から解き放たれると受け取ります。 それまでの堕落状態から目を覚まし、このままではいけないと気付くのです。 自分を束縛していた悪習慣や悪縁を断ち切り、新しい自分に生まれ変わります。