カップの5に描かれているのは、黒い服をまとった人物が気落ちした様子で立ち尽くしている場面です。 足元にある5つのカップのうち、3つのカップは倒れて中身がこぼれてしまっています。
カップの5は、大切なものを失ったときの喪失感を象徴しています。 喪失感におそわれたときには、ただ立ち尽くすことしかできないのかもしれません。 悲しむことで気持ちに区切りをつけて、事実を受け容れていくのでしょう。
カップの5の正位置が出た場合には、大切な何かを失う暗示と受け取ります。 恋愛面なら大切な人との別れを経験するのかもしれません。 仕事面なら大きな損失が発生したり、取引先からの信頼を失うのかもしれません。
カップの5の逆位置が出た場合には、悲しみから立ち直っていく暗示と受け取ります。 喪失感のなかにも、かすかな希望を見出せそうです。 3つのカップの中身は失いましたが、まだ2つのカップは残っています。 すべてを失ったわけではないのです。